ポイント 高齢者の食事で一番の注意点はむせ(誤嚥)です!
結論から言うと飲食物が食道に入ったのを出すの動作が「むせる」です。これを起こさせないのが高齢者の食事中での注意点です。予防の仕方はむせにくい食事にする、むせにくい姿勢にする、口腔の体操をするがあります。下に詳しく説明します。

誤嚥とは

飲み物や食べ物が食道に入らず、気管の方に入ることが誤嚥です。入った飲み物や食べ物を出そうとするのがむせです。むせることにより、異物を出そうとします。出ると良いんですが、出ない場合は肺の方に入って肺炎になります。肺炎になると最悪の場合は亡くなります。入った瞬間にむせて出せたら良いのですが、むせることが出来ないと肺炎になります。場合によっては少しずつ入っていき、段々と肺炎になる場合があります。
何故、誤嚥するのか!?
私たちでもむせることがあります。では、どんな時にむせるのか?勢いよく飲むと気管の方に行き、むせるのです。普通は飲み込む際に反射により気管に蓋がされるのです。私たち、若い方はあまり起こらないのは反射良好で、かなり難しいタイミングでないと起きにくいのです。逆に年配の方は反射が悪くなり、気管に蓋がされにくくなり誤嚥しやすくなるということです。
むせを防ぐ方法
大まかに言うと3つの予防方法があります
- 食事をむせにくくする
- むせにくい姿勢にする
- 口腔体操をしてむせにくくする
細かくは下に説明します!
食事・姿勢は即効性があります。体操も飲み込みやすくなりますので即効性はあるんですが、予防という効果もあります。むせる前からむせにくい状態にすることも可能です。
むせにくい食事
むせやすい食事というのは
- お茶・水など普通の飲み物
- パン・ゆで卵などのパサパサの食べ物
- 海苔・ワカメなどの上あごにくっつく物
- 豆など小さな塊の食べ物
- 肉の塊など噛み切りにくい食べ物
上記のような食べ物がむせやすくなります。誤嚥しにくくする工夫を紹介します。
お茶・水などの飲み物は勢いよく入り過ぎて気管の方に入りやすいので、とろみをつけます。薬局やスーパーなどで売ってますので「とろみ粉」買って下さい。誤嚥のしやすさによりとろみの具合を調整します。
パン・ゆで卵などのパサパサの食べ物は水分を足してあげるとむせにくくなります。例えば、パンならパン粥にすると食べやすく飲み込む易いです。フレンチトーストも良いですね。ゆで卵も単品で出すのではなく、ポテトサラダに入れるなど工夫して下さい。
海苔・ワカメなどの上あごにくっつく物は他の物に替えれないか検討しましょう。海苔は海苔の佃煮なら食べやすいですよね。
豆など小さな塊の食べ物は砕くか、除外しましょう。どうしても、大豆・ピーナッツなどは噛まずに飲み込む方は勢いにより気管の方に入る可能性があります。
普通の健常者なら気にならないことも、高齢者や障害者は難しいことや危険になることもあります。ちょっとした気遣いで、楽に安全に出来ることがあります。
むせにくい姿勢
むせにくい姿勢を紹介する前に、逆にむせやすい姿勢とはどんな姿勢でしょうか!?
若い人でもむせるときは一気飲みするときにむせます。早く飲もうとするとき顎を上げて、飲み込むことなく流すように飲むとむせます。
基本的にはこの逆の姿勢をすれば良いのです。でも、極端に顎を引き過ぎると飲み込みにくくなるので程々にお願いします。脳梗塞・出血など病気で麻痺がありむせる場合は麻痺側に食べ物が行きにくくする場合もあります。健側(正常側)に少し傾いて食べます。
車椅子やベッドで食べさす時にどの姿勢が良いか悩むときがありますよね。ベッドはジャッキアップを30度以上に確保しましょう。車椅子に座っていれば30度以上を確保出来ていますよね!?だからOKと言うわけではないんです。顎が上がってる姿勢は注意です。私はいつも注意して観ているので、すぐわかります。では、分かりやすい観るポイントは上の歯が地面に平行かどうかです。顎が上がると横から観ると奥歯側が下がりますよね?誤嚥を防ぐポイントは少し前歯側が下がってる方が良いんです(少し顎を引いた状態)。
口腔体操
口腔体操は
- 頭や全体の体を動かす
- 口周りの筋肉を動かす
- 舌の筋肉を動かす
- 飲み込むトレーニング
の4つをメインにします。私としては舌のトレーニングなどは歌を歌うなどでも代用しても良いと思います
まず「頭や全体の体を動かす」ですが、これは特にやって欲しい方は車椅子に座って傾く・よく寝転んでいる方はやって欲しいです。どうしても、食事中の姿勢が傾く人や維持できない人は食べにくくなり誤嚥する可能性が上がりますし、食べづらいので食欲が落ちますので食べる前の準備運動や姿勢のトレーニングになります。
普段からやって欲しい動作は臥床時の頭上げです。要するに腹筋です。若い人のように体が起き上がるまでやる必要がありませんが、顎を引いて頭が浮くだけで良いのです。筋肉が動けば良いので、極論浮かなくても良いです。その方向(顎を引いて頭を上げる)さえ間違えなければ構いません。
あとは頚(くび)まわりや体幹の体操をやると食べやすくなります。食べる際にも頚や体が動きますので、準備運動をするとスムーズに動きやすくなります。普段から動かしていくと良いですよ。例えば、いつも下を向いている方は下を向いて食べるよりも前を向いた方が食べやすいですよね!?なので、普段から頚を動かす体操をしっかりとすることにより前を向いて食べれるようになります。下を向いている人は頚の体操だけでは足りませんけどね!体幹の体操や座り方など細かい注意点があります。座り方はまた記事を書く予定です。
次は「口周りの筋肉を動かす」です。詳しく言うと頬っぺたや顎下の筋肉を動かすということです。頬っぺたの筋肉が食べ物を真ん中に送ったりします。顎下の筋肉は口を大きく開けたり、飲み込むために働く筋肉です。
「舌の筋肉を動かす」、この舌の筋肉は食べ物を奥に運ぶ役割です。正確に言えば舌は筋肉の塊で舌の筋肉と言い方は少し違いますが、分かりやすいように舌の筋肉と言います。飲み込む際に必要で、歯によって細かくされた食べ物を舌により喉の奥の方へ送る役割をします。トレーニングの方法はシンプルに舌を動かす方法と発声をして舌を動かす方法があります。動かす方法は口を開けて舌を前に出すや左右に動かす、グルっと舌を回すが基本になります。元気な方がもっと負荷を掛けたいなら、上を向いて(顎を上げて)舌を上に出す。これが高負荷です。発声により舌を動かす方法は「パ・タ・カ・ラ」と口を大きく開けて声を出しましょう。負荷を掛けたい場合はなるべく速く正確にすることです。
「飲み込むトレーニング」はシンプルです。飲み込みは食べ物を口腔から食道へ送ることです。トレーニングとしては単純に唾を飲み込むだけです。30秒間に3回飲み込めないと弱っています(口を湿らせてから)。プロの大食いの方たちはもっと飲み込みにくい食べ物を飲み込むトレーニングしています。一般人はしなくて大丈夫です。噛まずに飲み込むと消化に悪いですからね!
まとめ
むせや誤嚥を防いで健康に過ごすための方法を紹介しました。まずは「むせにくい食事」と「むせにくい姿勢」。最後に「口腔体操」で日々のトレーニングで予防をしていきましょう。家族や介護者が出来ることは食事と姿勢を整えてあげることです。口腔体操は出来るのであれば、やって欲しいです。認知症やコミュニケーションが取れない状態ですと、なかなか体操は出来ませんので早い段階から気軽にやって欲しいです。
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